ボクサー向けの栄養・食事ガイド
体づくりのため、ボクサーの食生活は特別に管理されていることは周知の事実です。しかしよく見てみると、一般の人の食生活とよく似ていることが分かります。唯一の違いは、どれだけの量をどれほどの頻度で食べるかということだけです。
ボクサーの食生活からは、私たち全員が見習うべきヒントが得られます。ただし、ボクサーは、体重、トレーニングのスケジュール、好み、トレーニングの目標などを加味して、食事のプランを調整するのが一般的です。
健康的な食事の基本
健康的な食事には、いくつか大事な要素があります。
適切な量の食事:一日に必要なエネルギーを取り入れるのに、十分な量を食べなければなりませんが、余分なエネルギーが脂肪に変わってしまうほど食べすぎてはいけません。
バランスのとれた食事:タンパク質、炭水化物、脂質、水分を組み合わせた食事をする必要があります。
バラエティに富んだ食品:食品の種類によって、ミネラルやビタミンなどの微量栄養素が異なることを考えると、様々な食材から摂取するのは難しいかもしれません。しかし、一週間を通して様々な食材を摂取していれば、主要な微量栄養素を十分摂取することができます。
この様なプランに沿って食事をすれば、ご自身に合った食生活を送ることができるはずです。
どのくらいの量を食べるべき?
人間の体が機能するために必要なエネルギーを供給するために、食事をとります。最低限必要なエネルギーとして、一日を過ごすのに十分な量を取る必要があります。大多数の人は一日に1,800~2,400キロカロリーが必要です。しかし、ランニングやトレーニングなどの活動が毎日のルーティンに加わると、必要なカロリーは増えることになります。
インターネット上には、一日にどれくらいのカロリーが必要か計算できるサイトがたくさんあります。しかし、自分がどれくらい食べているのかを把握していれば、どれくらいのカロリーを消費しているのかも分かるでしょう。
マクロ栄養素をバランス良く
摂取量を調整する必要があるとはいえ、大幅に削減したり、脂肪、炭水化物、タンパク質の摂取を避けたりしてはいけません。それぞれの栄養素が極めて重要な役割を果たしているのです。一日のうちで、バランスよくそれぞれの栄養素を摂ることが大切です。
基本的な栄養素の割合は、以下のようになります。
炭水化物:45-65%
タンパク質:15~35%
脂肪:20~35%
この量は、必要に応じていつでも調整することができます。また、水を飲むことも忘れないでください。
いろいろな食材を食べる
バランスの良い食事をしたければ、様々な食材を摂取する必要があります。タンパク質については、牧草飼育された牛肉や七面鳥、鶏肉などの低脂肪高タンパクの肉を食べるようにしましょう。魚介類に関しては、貝類や水銀が少ない魚類を中心に、植物性食品には、レンズ豆、ひよこ豆、ナッツ類、大豆などを選びましょう。
炭水化物は厄介ですが、ジャガイモや玄米、全粒粉などのでんぷん質の食べ物と、ピーマン、ほうれん草、ブロッコリーなどの非でんぷん質の野菜を取り入れるとよいでしょう。