
和毅メキシコで鮮烈デビュー!
2008年11月22日
亀田和毅が21日(日本時間22日)、メキシコ州のサロン・マルベット・プラスでバンタム級4回戦を行い、アレハンドロ・モレノ(18)(メキシコ)を2回2分8秒KOで破り、プロデビュー戦を飾った。
和毅は1回に右クロスでダウンを奪い、続く2回に左ボディー、左アッパーのコンビネーションからの打ち下ろしの右でダウンを奪いテンカウントを聞かせた。
鮮やかな右だった。2回、和毅の左ボディーがモレノの腹をえぐった。腰が落ちかけたモレノに左アッパーを浴びせ、最後は右を豪快に打ち下ろた。腰からキャンバスに崩れ落ちたモレノは立ち上がることが出来ず、そのままカウントアウト。亀田家の最終兵器が、異国の地メキシコで鮮やかにプロ1勝目を挙げた。
この日の和毅は、メキシコ国旗と日の丸を掲げて入場。トランクスとシューズはメキシコ国旗カラーで、会場のファンの共感を呼び、和毅コールが巻き起こった。
この日の会場となったサロン・マルベット・プルースは、元WBC世界ライトフライ級王者チキータ・ゴンザレス氏が経営しており、試合前のリング上でゴンザレス氏から激励された。
また会場には、元世界3階級制覇(Sバンタム級・フェザー級)のマルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)が観戦に訪れ、試合後、和毅に祝福の言葉をかけた。
プロデビュー戦をKO勝利で飾った和毅は
「今日は緊張しなかった。まわりがよく見えたし、相手の顔もしっかり見えた。試合は速い左ジャブでリズムをつかんで、よく見ていこうと思った。焦らないように気をつけた。最初のダウンの右は狙ったパンチじゃなくて、自然に出たパンチ。タイミングやと思う。2ラウンドのダウンは相手がボディーが効いてたのが分かったから。最後はいい右が決まったと思う」と笑顔で試合を振り返った。
ほぼ完璧な内容だったが、和毅はこれで満足はしていない。
「まだ全然練習通りにはいってない。リラックスは出来たけど、ミット打ちみたいなパンチは出なかった。もっと練習せなアカンな。俺が目指してるのは、世界チャンピオンやから。もっと練習して、もっと強くなりたい」と反省の言葉を並べ、「今日は応援に来てくれたファンに感謝します。日本人もたくさん来てくれてほんまにうれしかった」と素直に感謝の気持ちを吐露した。

