
大毅&和毅快勝!!
2008年12月8日
12月8日、栃木県立県南体育館で亀田大毅が復帰第二戦を行い、元WBC世界ミニマム級王者イサック・ブストス(メキシコ)を3回1分32秒KOした。3回にワンツーを打ち込みダウンを奪い、ブストス陣営からタオルが投入されKO勝ちとなった。また日本デビュー戦となった和毅は、左ボディー一発で、アドリアン・ラミレス(メキシコ)を仕留め、2回1分33秒KO勝ちした。
まず先陣を切ったのが和毅だった。大毅の2試合前に登場した和毅は、デビュー戦同様にメキシコ国旗カラーをあしらったトランクスで登場。この日からリングネームを「トモキ・エルメヒカニート・カメダ」に替え、メキシコ色に染まっての日本デビューだった。
試合は1回からラミレスをスピードで圧倒し、鋭い左ジャブを何度となく打ち込んだ。和毅の圧力に屈したラミレスも抵抗を試みるが、パンチのほとんどが和毅にガードされた。そして2回、和毅がラミレスを青コーナーに追い詰め、左フックからの左ボディーを打ち込むと、ラミレスはたまらずダウン。レフリーがテンカウントし、和毅のKO勝利を宣言した。
日本のファンに強烈なKO勝利をプレゼントした和毅は「デビュー戦よりも良かった。スパーリングよりもいい内容だった。あのコンビネーションは狙ってた。ほんまはもっと長いことやりたかったけど、倒れてもうたからしゃあない。俺が強いということや。緊張は全然せえへんかった。これからまたメキシコに帰ってもっと練習して強くなる」と試合を振り返りつつ、意気込みを語った。
また試合前日の7日にWBC世界ライト級王者マニー・パッキャオ(フィリピン)対世界6階級制覇のオスカー・デラホーヤ(米国)戦をテレビ観戦したという和毅は「パッキャオに感動した。気持ちが強い。俺もパッキャオみたいになりたい」と、大きな刺激を受けたことを告白した。
メーンの大毅は、元世界王者のブストスに力負けすることなく強打を爆発させた。1回こそ様子を見ていた大毅だったが、2回から左ジャブでリズムをつかみ上下にパンチを散らした。この日は課題の右を多用し、成長ぶりを見せつけた。3回のフィニッシュブローも右だった。和毅同様にブストスを青コーナーに詰め鋭いワンツーをたたき込み、ブストスをキャンバスに沈めた。
ブストスはこれまで37戦のキャリアでダウンした経験がないタフな選手。大毅は試合前から「KOは難しい」と話していただけに、大きな収穫となったはずだ。
復帰戦に続いてKO勝利を飾った大毅は「ブストスは打たれ強いと聞いてたからムキになって顔を狙ってしまった。今日はもっと早く自分の展開を作ろうとしたけど、少し遅かった。主導権を握ったのは2回からやし、強い選手は1回の1分で主導権を握る。課題もたくさんある。ただ勝てたのは良かった。和毅がいい内容で勝ったから、俺もいい内容で勝ちたかった。とりあえず2人がKOで勝ててうれしい。来年は日本か東洋のランク入りを目指して頑張ります」と反省を交えつつ今後の抱負を口にした。



