メキシコに遠征中の亀田和毅が２４日（日本時間２５日）、メキシコ州のアレナ・サンファンでバンタム級４回戦を行い、ファン・カルロス・オルベラ（２０）＝メキシコ＝を３回３６秒ＴＫＯで破った。和毅はこれでプロデビュー以来３連続ＫＯとなった。

１回に持ち味の高速ジャブでリズムを作ると、右ストレートと左フックを相手の顔面にたたき込んだ。ラウンド終盤には一方的な展開となり、続く２回には強力な左ボディで相手の動きが止まる。この後は左右のコンビネーションで追い詰め、タフなメキシカンにパンチを浴びせ続けた。

迎えた３回開始早々、ボディ６連打で仕留めにかかり、最後は左フック３連発でレフリーストップとなった。



デビュー戦同様に和毅は今試合もメキシコの楽曲を入場テーマにして、メキシコ国旗と日の丸を手に入場。会場から「トモキコール」が起き、試合後のリングでは、３０分間、ファンとの即席の写真撮影会が行われた。
　
応援した兄・興毅は「相変わらずメキシカンは打たれ強い。でも和毅は倒し切ったところがすごいと思う。でもまだまだこれからやな。俺もメキシコで引き続き練習しっかり頑張るよ」と刺激を受けた様子だった。



和毅は「緊張はしていなかったけど、ちょっと動きが鈍かった。でもこれも勉強。一戦一戦、何かを学んで行きたいな。次の試合では今回の課題を修正してやりたい」と勝利に浮かれることはなかった。次戦は２月６日にメキシコで予定されている。