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大毅 世界ランカー撃破!

2009年5月14日

WBA世界スーパーフライ級11位、WBC世界フライ級14位の亀田大毅が、WBA世界ミニマム級13位ブンブン東栄(一力)を3―0の判定で下した。採点はジャッジ1人が99―94、残る2人が98―94でいずれも大毅を支持した。

大毅が序盤からパワーで圧倒した。両腕でガードを固めプレッシャーをかけていった。対するブンブン東栄は、大毅の圧力にたまらず後退。大毅はすかさず相手をロープにつめて左ボディーを打ち込み、試合の流れを引き寄せた。自ら苦手と公言するサウスポーとの対戦に左ボディーで活路を見出そうとした。相手との距離をつめ、再三ボディーを打ち込んだ。ボディーからの返しの左フックもアゴを捕らえたが、ブンブン東栄はタフさを見せつけ最後まで闘志を見せた。

この試合は当初、小松則幸選手と対戦する予定だった。だが4月13日に小松選手が合宿中の不慮の事故により死去し、急遽対戦相手が変更となった。しかも右構えの小松選手からサウスポーのブンブン東栄に変更したため、調整不足は明らかだった。大毅は試合前に70ラウンドのスパーリングを消化したと話していたが、実際、サウスポーとスパーリングをしたのはわずか6ラウンドだったという。

「言い訳になるから言いたくなかったけどな」と試合後下を向きながら吐露した。
「いい試合が出来なかったけど、内容はあれでいい。練習してきたことが出せなかった。フィリピンの選手はうまいな。さすが世界ランカーやった。強かったわ。前の俺やったら善戦されてた。前の俺はアホやし。今もアホやけどな。でもまだ俺は20歳。もっと歳をとって経験を積んだら完成形になればええと思う。まだまだです。」と反省の言葉を交えながら試合を振り返った。

また小松選手に対しては「いい試合がしたかった。申し訳ない」と素直な気持ちを口にした。

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