ＷＢＡ世界フライ級１１位・亀田大毅が１９日、東京・葛飾区の亀田ジムで会見を行い、来年２月７日に神戸ワールド記念ホールで同級王者デンカオセーン・カオウィチット（タイ）に挑戦することを発表した。デンカオセーンとは今年１０月６日以来の再戦となる。大毅が世界王座を獲得すれば、日本ボクシング初の兄弟世界王者誕生となる。
　
　１１月２９日に行われたＷＢＣ世界フライ級タイトルマッチで兄・興毅が王者・内藤大助（宮田）から王座を奪った試合に大きな刺激を受けたという大毅は「俺が世界チャンピオンになったら兄弟３人世界チャンピオンになれる。あとは俺だけやから」と３度目の世界戦へ向けて意気込みを語った。
　
　デンカオセーンとは一度拳を交えていることもあり、すでに勝利のイメージは出来ているという。「前回のあの試合はもったいないことをした。でも
後悔はしていない。もう終わったことやし。次やれば勝てるという感覚があ
る。これはボクサーにしか分からない感覚やけど」と自信を見せた。
　
　また試合内容にはこだわらず、あくまで勝利を追求する。「ここ何年か言
い続けたけど、試合はどんな形でもいい。判定でもＫＯでもいい。自分のボクシングが出来て結果がついてくればいいと思ってるから」と冷静な口調で語った。